「インターネット白書2003」(2003年7月2日)によると、ブロードバンドの利用者数は2003年2月末時点で前年同期の2.7倍の1,596万人(ブロードバンドに接続している割合は39.3%)に増加、日本のインターネット人口は5,645万3,000人で2003年末には6,000万人を突破する見込みです。また、総務省の発表(2004年1月14日)によると、高速インターネット接続が可能な一般家庭のDSL加入者数が2003年12月末時点で約1,027万2,000回線、FTTHは2003年11月末時点で約81万5,000回線にまで増加しています。
ブロードバンドとは、一般的に従来のISDN(総合デジタル通信網)よりも高速なスピードで大容量の情報を送受信でき、かつ「定額料金」で「常時接続」できるサービスのことを指すようになりました。通信スピードから言えば、数年前の衛星インターネット(撤退)から始まったブロードバンド化の流れは、現在では、1) 有線放送網を利用したCATVインターネット、2) 既存のアナログ電話線で高速インターネットを実現するxDSL(下り方向の帯域を上りよりも広く非対称にしたADSLが最もポピュラー)、3) 光ファイバーにより本格的な高速通信を実現するFTTH(ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)などが有名で、かなり普及が進んでいます。また、それ以外にも、4) 無線インターネット、5) 電力線インターネット、6) 次世代携帯電話サービスなどの計画が続々と検討されています。
これらのインフラが整いつつある今、企業のインターネット活用のレベルは、将来ビジョンへの適応、高度な戦略的活用の面でより一歩進めた展開が求められています。将来的に、ブロードバンド時代への対応策として、企業は以下の諸点に注意して取り組むべきでしょう。
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