HTMLとは、本来ブラウザで表示するための記述方法を示した標準規格で、W3Cという機関によって定められたものです。
しかし、現実的な側面で考えてみると、実際には現在使用されているのはブラウザ独自の規格が中心です。ブラウザシェアの大半を占めるInternet ExplorerとNetscape Navigator (Communicator)は、それらブラウザ独自の拡張規格を多く持ち、それらのバージョンごとにサポートしているHTMLのタグやオプションの範囲も異なっています。 従って、特定のブラウザ/バージョンでしかサポートされていないタグやオプションを使ったWEBは、別のブラウザ/バージョンを使って閲覧する利用者には、発信者の意図どおりに見えていない可能性があるということになります。 「WEB-Checks」が古いHTML文法チェックでなく、最新のブラウザ別のタグ互換性チェックを重視している理由はここにあります。
タグ互換性チェックでは、検査ページのHTML記述に使われているタグやオプションの組み合わせが、Internet ExplorerとNetscape Navigator (Communicator)およびそれらの各バージョンにおいて有効であるかどうかをチェックいたします。
(1) 非互換のタグやオプションが見つからなかった場合
「このブラウザに関しては、何も検出されませんでした。」と表示されます。例えば、Internet Explorer 5.xの非互換チェックでは、次のように表示されます。
------------------------------------------------------- この場合、Internet Explorer 5.xをお使いのお客様には、発信者の意図どおり見えていることが期待できます。 (2) 特定のブラウザバージョンに非互換のタグやオプションが表示される場合
見つかった行数と、それが含まれるタグ文全体が表示され、次の行に対応していないタグまたはオプションの名前が表示されます。
------------------------------------------------------- この場合、Netscape Navigator / Communicator 3.xをお使いのお客様には、発信者の意図どおりに見えていない可能性があります。 (3) 同一ブラウザのどのバージョンにも同じ非互換のタグやオプションが表示される場合
そのタグやオプションは、おそらく別のブラウザ独自のものと考えられます。
-------------------------------------------------------
------------------------------------------------------- (4) 全てのブラウザバージョンで非互換のタグやオプションとして表示される場合
スペルミスである可能性が濃厚です。さもなければ基本的な用法誤りかと思われます。
前述したように、ブラウザやバージョンによってサポートしているHTMLのタグやオプションも異なってきます。ここではブラウザとバージョンごとに違いがある主なHTMLタグ/オプションを紹介します。 (1) Internet Explorerのみでサポートしている主なタグ/オプション
<IFRAME> <BGSOUND> <TABLE RULES="〜" BOTDER FRAME="〜"> (2) Netscape Navigator (Communicator)のみでサポートしている主なタグ/オプション
<LAYER> <ILAYER> <NOLAYER> <IMG LOWSRC="〜"> <MALTICOL>
ブラウザに未対応のHTMLのタグやオプションが使われていた場合、基本的にブラウザはそれを無視します。従って、あるブラウザにとって未対応のタグかオプションで設定してある値や機能は、そのブラウザには反映されないことになります。但し、このようなブラウザの特徴を生かして、それぞれのブラウザに対応したHTMLを記述することができます。 例えば、フレームの境界線を消したい場合、オプション設定はInternet Explorerの場合は「 FRAMESPACING = 0 」と記述、Netscape Navigator (Communicator)の場合は「 FRAMEBORDER = 0 」と異なる記述を行う、つまり両方のオプションと設定値を一つのタグの中で併記しておくことで(有効なオプションは表示に反映され無効なオプションは無視するために)双方のブラウザで問題なくフレームの境界線を消す表示方法を実現できます。
記述例: ちなみに「HTMLタグのブラウザ互換チェック」では、それぞれ無効なタグやオプションは忠実に検出されますので、この場合も双方のブラウザで非互換のオプションとして検出されます。 |
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