※なぜ、HTML文法チェックでなく「WEB-Checks」なのか?

HTML文法は、WWW標準化団体W3Cにより策定されたものです。HTMLバージョンごとに許されるタグやオプションの組み合わせ、記述できる順序、終了タグの要・不要など、「文書型定義:DTD(Document Type Definition)」として厳密に定められています。

しかし、その文法どおりにHTMLを書けばWEBの表示が保証されるかというと、まったく現実は異なります。HTML規格がW3Cによって公式勧告されたのは1995年11月のHTML2.0が最初ですが、商用ブラウザであるNetscape Navigator (Communicator)(以下NSと略)もInternet Explorer(以下IEと略)もその時点では既にVersion 2.0を発表、ビジュアル度を高め差別化を図るための独自タグや機能を実装し、さらなる新規開発も進めていました。市場では他にも何種類ものブラウザが出現し激烈なシェア争いを行っていたものです。W3Cは次のHTML3.0の草案を描いていましたが、既にデファクトスタンダードと化していた商用ブラウザとの調整がつかず廃案となり、その調整バージョンであるHTML3.2は1997年7月まで待たされることになりました。

結論を言えば、実際は現在使用されているのはブラウザ独自の規格が中心だということです。ですから「WEB-Checks」はHTML文法でなく、最新のブラウザ別のタグ互換性チェックを重視しているのです。
このようにブラウザが先行したHTML発展経緯や、現在の商用ブラウザシェアを踏まえますと、そのHTMLが有効かどうかはW3Cが定義しているHTML文法そのものよりも、個別ブラウザの実装レベルを意識しないわけにはいきません。

世界に目を向ければ、HTML(構文)チェックができるフリーソフトが昔から数種出回っています。インターネット中を探し回れば、HTML文法チェックも、タグ互換性チェックも、リンクチェックも、サイズチェックも何がしかが単体サービス(しかも一部はフリー)として見つけることができるかもしれません。
但し、ほとんどの人にとってそれらは、存在が知られていなかったり、探し方が難しかったり、言語の壁に阻まれたり、利用法がマニアックで素人には理解しにくかったり、機能が物足りなかったり、古いバージョンのままで使えなかったり、責任の所在も曖昧なままだったりして、日本ではインフラサービスとして全く普及しませんでした。

「WEB-Checks」は、継続性のある法人向け商用サービスとして、巨大なサイトを運営する企業やプロ制作会社などに利用されることも前提として新しく誕生したものです。簡単にご利用いただけることはもちろんですが、日本初とも言えるオールインワン機能と最新テクノロジーに対応させている革新性が特徴です。ぜひ「WEB-Checks」の有用性をご理解いただければ幸いです。


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